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いつもそばにいてくれる男
待ち合わせたところで来るはずもなく、
寂しい夜でも家まで来てくれる訳でもなく、
優しい言葉をみんなに掛けては、
その温和な人柄で、たくさんの人に呼ばれているだろうから、
自分の心の中でしか逢えないのだけれど、

なぜかそばにいてくれると想わせる男。
イエス:キリスト。

ぼくは、こんな男にになりたい。
仕事バカで、趣味は一人で夢中になり、
まわりには、特に余計な気も掛けないのだけれど、
相手にとっては、なぜかその存在や、数少なな言葉だけで
安心してもらえて、
遠くても近くても、なぜかそばにいて守ってくれる人だなあと、
そう想われる様な、キリストのような男に
なりたいと想うのです。

話はかわって、ぼくはよく教会に足を運びます。
信仰ではなく、彼に会いにいく訳でもなく、
ただただその場所が落ち着くからです。
とくに、パリに点在する、いくつもの教会は、
それぞれが、大きくても小さくても、その独特の雰囲気を持っていて、
古びた匂いと、歴史を刻んだ装飾が、
こころを休めにやって来たぼくをより癒してくれるのです。


なかでも、フランス最高の芸術、彫刻は、
いかなる絵画よりも、そして存在する人間よりも、
ときにそれを見る人のこころを強く惹き付けます。


ものを作るとき、ぼくの場合は、花の仕事だけれど、
その届ける先の風景や、その花を置いた後の暮らしの情景が
頭にぼんやりと浮いて、それを思いながら作るのだけれど、
それがより鮮明であればあるほど、その想いが強ければつよいほど、
内容も、出来上がりも、格段に違ったものになるのです。


これらの彫刻を彫って来た職人達は、なにを想って、
どれだけの強い想いと、集中力で、こんなにもおおきな命を
吹き込んで来たのでしょう。
それを想うだけで、この場に居る時間がかけがえのないものになるのです。


ここは、パリの、Église Saint-Sulpice(サン:スィルピス教会)。

パリで一番好きな教会の一つです。

教会内に点在する彫刻、壁や天井に描かれた壮大な絵画、

大きなろうそくをのせたまぶしいばかりの燭台、

巨大なパイプオルガンを囲む、木で彫られた彫刻、

天井から太く長い線で吊るされたシャンデリア、

ステンドグラス、もう数えられない年月の間、人々が
祈りを捧げてきた椅子、石畳、

そして、いつもそこにあるように飾られている、花。

ここにくると、いつも無理をしている自分に気づいて、
頭のなかをリセットできるのです。
こう成らなくてはいけない。
厳しい花屋の環境の中、常に頭の中では変化を求めていて、
そんな中、ただただ無理をしていることや、
余裕をなくしている自分にきづかなくなっていたり。


そんな時に、この教会にやって来て、
椅子に座って、彼を眺めて、
教会を見上げて、大きく息を吸って、吐いて。
そして、目を閉じて、成りたい自分を想う。
そうしていると、いらないものがとれて、
いるものが鮮明に見えてくるのです。


教会を出る頃にはいつも自信で満ちあふれています。
何でも出来そうな、なんか起こりそうな。

これが、いい仕事をするための、ぼくの大切な時間。

いつか彼の様ないい男になるために。
なんせライバルは、
かの偉大なイエス:キリストなのですから。










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